意外と便利!? windows10でbashコマンド【ついでにzipコマンドとadbコマンドも】
Windows 10からBash on Ubuntu on Windowsという機能が使えるようになりました。
試しに使ってみたところ、zipコマンドはもちろん、adbコマンドも使えるみたいです。
Cygwinなどの環境構築や、各ツールを用意してパスを通すなどをしなくても近いことができるようになっており、意外と便利だと思ったのでご紹介します。
0. 前準備
はじめにWindows環境に変更を加えます。
「プログラムと機能」ウィンドウの“Windowsの機能の有効化または無効化”を選択します。
「Windowsの機能」というウィンドウが立ち上がりますので、その中から“Windows Subsystem for Linux (Beta)”にチェックを入れてOKを押します。
再起動が必要になります。
次に、スタートメニューの「設定」>「更新とセキュリティ」を選択します。「更新とセキュリティ」左欄の“開発者向け”タブで、“開発者モード”を選択します。
これで前準備は整いました。
1. bashのインストール
コマンドプロンプトを実行します。コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
ubuntuをインストールするか聞かれます。“y”を入力して許可しましょう。
しばらくするとubuntuのユーザー名とパスワードの設定を要求されます。
設定は以上です。
2. bashの確認
コマンドプロンプトを再起動して、“bash”と入力して実行してください。
bash shellに切り替われば、無事に使えると思います。
Windows shellに戻りたいときは、“exit”と入力して実行してください。bashモードが終了します。
3. アップデート
インストールされたbashコマンド用のパッケージは、そのままでは更新されません。
そのため、手動で更新をする必要があります。
※最新のバージョンが存在する場合、bashを起動すると「更新しますか?」的なことを聞かれたので、聞かれたら更新すれば良いと思いますが。
アップデートは以下のコマンドで可能です。bash状態で実行してください。
sudo apt-get update
4. zipコマンドの追加
bash機能の便利なこととして、欲しい機能をパッケージとして追加可能なことです。
よく使うので、zipコマンド用のパッケージをインストールします。
コマンドは以下です。
sudo apt-get install zip
これで使えるようになりました。unzipコマンドも使えるようになります。
5. adbコマンドの追加
android端末を操作する、adbコマンド用のパッケージもあったのでインストールしました。コマンドは以下です。
sudo apt-get install android-tools-adb
bash状態でandroidとの接続ができるようになりました。
6. bashのアンインストール
パスワードを忘れてしまった場合、何かしらの不具合があった場合などのために、bash環境の削除方法についても触れておきます。以下のコマンドで、構築されたubuntu環境がアンインストールされるようです。
lxrun /uninstall /full
“/full”はPC上から完全にアンインストールします。他のユーザーが使っている場合は控えたほうが良いかもしれません。
アンインストール終了後、改めてbash環境を構築してください。
7. まとめ
Bash on Ubuntu on Windowsはまだβ版なので、これからもっと良くなっていく機能です。ですが、普段からLinux使いで、業務上WindowsPCで仕事をしている人は、ぶっちゃけもう何かしらの環境を構築しているのではないかと思います。
なので、
Linuxを使い慣れているわけではないけど、Windowsにはない便利なコマンドを使いたい 。
と思っている人には、なかなかによい選択肢かと思います。