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【完全初期化】外付けHDDのフォーマット方法

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認識しなくなった外付けHDDを完全初期化し、改めて使えるようにします。
この記事では以下の前提と手順で進めます。

前提条件

  • 既にデータのサルベージが終わっており、初期化準備が整っている。
  • 過去のデータは諦めるが、もったいないのでとりあえずもう一度HDDを使える状態にしたい。

手順

  1. 外付けHDDの状況確認
  2. 割り当てられている領域をすべて削除
  3. 不要なEFIシステムを削除
  4. exFATフォーマットで初期化

そもそもの背景

以前、WindowsPCのクリーンアップをする際に、WindowsOSのイメージをバックアップするために元々1TBの外付けHDDを利用しました。
その作業自体は問題なく終了したのですが、利用したHDDが「ストレージ」として利用できなくなってしまいました。さらに面倒なことに、HDDをストレージとして認識できなくなったため、今まで保存していたデータにもアクセスできなくなってしまいました。
その後、データは有料ソフトで復元し終えたため、ぐちゃぐちゃになっているHDDを一度初期化して再利用しようとなりました。 状況としては少し特殊ですが、目的としましては完全初期化からの再利用なので、同じことを考えてこの記事にたどり着いた方のお役に立てば幸いです。


1. 外付けHDDの状況確認

  • 以下の画像の様に、虫眼鏡アイコンから「コンピューターの管理」と入力。アプリを起動します。

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  • 確認すると、ディスク0が内蔵ハードディスク、ディスク1が今回の外付けHDDとなっていました。いやー、パーティションがぐちゃぐちゃですね。。。

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2. 割り当てられている領域をすべて削除

  • 先ずは割り当てられている領域を削除し、「未割り当て」にしていきます。対象を右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。

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  • 全て削除していくと、以下の図のようになりました。ここで、"EFIシステム"という領域が32GBあることが分かります。EFIシステムの詳細な説明は割愛しますが、WindowsOSやmacOSの起動に必要な領域だそうです。例えばWindowsOSをインストールしているディスク0にも存在していますね。ただ、本来であればこの容量は260 MBの様にそこまで大きく有りません。おそらく先の背景で話したように、WindowsOSイメージバックアップの際に作られたものかと思います。外付けHDDの利用には不要なため、次にこの領域を削除していきます。

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3. 不要なEFIシステムを削除

  • 以下の手順で実施してください。
  • Winボタン+Rを押し、「diskpart」と入力します。すると、以下の図のようにコマンドプロンプトが立ち上がります。
  • 「list disk」と入力。PCに存在するディスクを確認できます。
  • 「sel disk 1」と入力し、対象とするディスク1を選択します(ここは自身の対象ディスクを選択してください)。
  • 「list partition」と入力。ディスク1に存在する割り当てられている領域を確認できます。今回はPartition1のみ存在しており、これが対象であるEFIシステムのようです。
  • 「select partition 1」と入力し、対象とするパーティション1を選択します(ここは自身の対象パーティションを選択してください)。
  • 「delete partition override」と入力。パーティション1(EFIシステム)を削除します。
  • "コンピューターの管理"で改めて確認すると、EFIシステムが消えているのが分かります。これで中身がスッキリしました。
  • 問題なく作業が終了したので、「exit」と入力してコマンドプロンプトを閉じます。

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4. exFATフォーマットで初期化

  • ディスク1の中身が全て未割り当てとなりました。このままではまだ使えませんので、これをデータの保存できるストレージとして初期化していきます。
  • 以下の図の部分を右クリックし、「新しいシンプルボリューム」を選択します。

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  • 「次へ」を選択します。

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  • ディスクの容量をまるごと使うのであれば、このままの設定で「次へ」を選択します。

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  • ドライブ文字を変更する場合はここで変更する。そのままでいい場合は「次へ」を選択します。

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  • NTFS」と「exFAT」の違いについて、一般ユーザーの利用ケースに関わりそうな違いは以下です。

    NTFS
    長所:WindowsOS用に開発されたフォーマット。ファイルの暗号化や、内部ストレージ(所謂CドライブとかDドライブ)に利用可能。保存する1ファイルのサイズは無制限。
    短所:macOSでは書き込みができない(読み取りは可能らしい)。
    exFAT
    長所:macOSなどでも利用可能。保存する1ファイルのサイズは無制限。
    短所:内部ストレージへの利用不可

  • 今回の目的はあくまで「外付けHDDとしての利用」であるため、「exFAT」を選択しました。もっと詳細を知りたい場合は、以下の記事が参考になると思います。↓
  • 最後に設定を確認し、「完了」を押します。
  • 正常に終了すると、以下のようにexFATフォーマットの外付けHDDが作成されました。

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  • エクスプローラでも確認しましたが、ちゃんと「ボリューム(G:)」が認識されています。

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まとめ

やるべき項目は多かったですが、無事に初期化できたでしょうか?
上記の項目を全て実施する必要はなく、例えばEFIシステムが無ければ途中のEFIシステム削除作業は不要です。

以上、外付けHDDの初期化フォーマット方法でした。